笑顔でありがとう
もう後悔はしない!私の背中を押してくれた彼女。そして勇気をくれた神様。いやそれは自分自身なのかもしれない。少しだけ残る、鼓動の高鳴りを押さえて、帰る支度をした。
その日の放課後、校門の方へ歩きだしたとき、向こうから誰か歩いてくる。
あの人だ!私は気まずい雰囲気を出しながら、視線をそらして歩く。隣にいた友達は気を利かせて先に校門を出た。こういう状況であの人は堂々とし過ぎだよ。距離がどんどん縮まって、私の右肩、あの人の右肩それぞれの位置が重なった。私はその瞬間時間が止まった感覚を憶えた。
やがてすれ違い、私は今までの想いを全て諦めようとした。その時!
【あのさぁ!】
あの人の私を呼び止める声。振り返り、互いに目が合った3秒後、彼の手から優しく放たれ、弧を描いて飛んできた白い硬球。
私はそれを受け取り、一瞬何が起きたか分からない様子でキョトンとした。
その日の放課後、校門の方へ歩きだしたとき、向こうから誰か歩いてくる。
あの人だ!私は気まずい雰囲気を出しながら、視線をそらして歩く。隣にいた友達は気を利かせて先に校門を出た。こういう状況であの人は堂々とし過ぎだよ。距離がどんどん縮まって、私の右肩、あの人の右肩それぞれの位置が重なった。私はその瞬間時間が止まった感覚を憶えた。
やがてすれ違い、私は今までの想いを全て諦めようとした。その時!
【あのさぁ!】
あの人の私を呼び止める声。振り返り、互いに目が合った3秒後、彼の手から優しく放たれ、弧を描いて飛んできた白い硬球。
私はそれを受け取り、一瞬何が起きたか分からない様子でキョトンとした。