双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました

「そろそろ迎えの時間なので行ってきま……」

「俺が行ってくるから柚希はここで休んでいてくれ。もちろん西谷にも待機してもらっているから安心して。夕飯も今日は作らなくていいから。迎えの帰りに出来合いのものを買ってくるよ」

「なにからなにまですみません。ありがとうございます」

その日は素直に蒼斗さんの言葉に甘えることにした。蒼斗さんが保育園に向かい、ひとりになったとたん、また心細くなってしまった。

いったい犯人の目的はなんなんだろう？　いつまでこの嫌がらせが続くのだろうか？

このままどんどんエスカレートしていって、私だけじゃなく周りの人たちまで巻き込むことになってしまったらどうしよう。

なにより子どもたちになにかがあったら……。

妙な胸騒ぎを覚えた。

なにか嫌な予感がする。