双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました

「蒼斗さん！」

保育園に着くと先生たちが必死に優斗を探していたが、いまだ見つかっていない。

「迎えを待つ間、いつものように園庭で蒼汰と一緒に遊んでいたようなんだ。だが、しばらくすると優斗の姿が見えなくなって、蒼汰が園庭にいた園長先生に伝えたらしい」

「なにか手掛かりは？」

「まだなにも。これだけ探しても見つからないからさっき園長先生が警察に連絡をいれた」

「そうなんで……」

「ママ！」

私の姿に気づいた蒼汰が教室を飛び出してこちらへとやってきた。

「ねぇ、蒼汰。　優斗とどこで遊んでいたの？　どこかに行くとか行ってなかった？」

「ママ、かおがこわいよ」

「ごめん。でもとっても大事なことだから答えてくれる？」

蒼汰が不安げに私を見る。それでも事の緊急性をなんとなくは理解しているみたいで、一生懸命自分が分かることを答えてくれた。