双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
『最近、また父の様子がおかしいのです。蒼斗さんのお父様のことや病院のこと、身辺を調べているようです。あまりいい噂を聞かない方たちとも頻繁に連絡を取っていて、この間、電話をしているところを聞きました。その会話で蒼斗さんのお父さんや蒼斗さんのお名前が出てきて……父がなにかアクションを起こすのでは、と不安で。またなにかご迷惑をおかけしたらすみません』
彼女は泣きながら頭を下げた。
どうして今になって……。
そんな想いもあったが、やられた方にしてみれば月日は関係がない。東雲さんの標的はあくまでも父だと思っていた。
父に護衛をつけておけばそれでなんとかなるという俺の考えが甘かった。まさか東雲さんの標的が柚希や息子たちに代わるとは。
恐らく、四年前と最近の柚希や旅館への嫌がらせには東雲さんが絡んでいるに違いない。
「なぜシノさんは優斗を? 優斗はいったい今どこに……。優斗の身になにかあったら……どうしたらいいの」
錯乱状態の柚季を見て胸が締め付けられる。
「柚希、大丈夫だ。落ち着いて。必ず優斗のことを捜し出すから」
園長先生には警察への詳しい事情説明を頼み、俺と柚希は車へと向かうことにした。とにかく片っ端から捜すしかない。
警察の指示を黙って聞いて待つことなんてできない。
彼女は泣きながら頭を下げた。
どうして今になって……。
そんな想いもあったが、やられた方にしてみれば月日は関係がない。東雲さんの標的はあくまでも父だと思っていた。
父に護衛をつけておけばそれでなんとかなるという俺の考えが甘かった。まさか東雲さんの標的が柚希や息子たちに代わるとは。
恐らく、四年前と最近の柚希や旅館への嫌がらせには東雲さんが絡んでいるに違いない。
「なぜシノさんは優斗を? 優斗はいったい今どこに……。優斗の身になにかあったら……どうしたらいいの」
錯乱状態の柚季を見て胸が締め付けられる。
「柚希、大丈夫だ。落ち着いて。必ず優斗のことを捜し出すから」
園長先生には警察への詳しい事情説明を頼み、俺と柚希は車へと向かうことにした。とにかく片っ端から捜すしかない。
警察の指示を黙って聞いて待つことなんてできない。