双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
***
【柚希side】
車の中でシノさんや彩乃さんのことを蒼斗さんから聞きながら向かった先は、郊外にある広い公園だった。
駐車場に車を停め、柚希とふたり園内を捜し始めた。
遊具広場の方に人影があるのを感じ、そちらへと足を進めていく。
「優斗!!」
思わず名前を叫んで駆け寄る。
彩乃さんから聞いた場所に優斗とシノさんの姿があった。
「ママ~! パパ~! シノさんにコマを教えてもらったよ」
私の姿に気づくと、優斗がニコニコと笑いながら走ってきた。
「優斗、よかった……」
優斗の無事を確認してほっとした途端、涙がどっと溢れてきて止まらない。優斗をギュッと力強く抱きしめる。
蒼斗さんの目にも涙があり、安堵の表情を浮かべながら優斗の頭を優しく撫でた。
「ママもパパもどうしてないているの?」
「ううん。なんでもないの。ずっとシノさんとここに居たの?」
腕を緩め、再び優斗の顔を見つめる。優斗はまったく状況が呑み込めてはいない。
「シノさんがでんしゃを見せにつれていってくれたの。それからココアもかってくれたよ」
嬉しそうに肩にかけていた保育園バッグからココアの缶を取り出し、こちらへ見せてきた。
【柚希side】
車の中でシノさんや彩乃さんのことを蒼斗さんから聞きながら向かった先は、郊外にある広い公園だった。
駐車場に車を停め、柚希とふたり園内を捜し始めた。
遊具広場の方に人影があるのを感じ、そちらへと足を進めていく。
「優斗!!」
思わず名前を叫んで駆け寄る。
彩乃さんから聞いた場所に優斗とシノさんの姿があった。
「ママ~! パパ~! シノさんにコマを教えてもらったよ」
私の姿に気づくと、優斗がニコニコと笑いながら走ってきた。
「優斗、よかった……」
優斗の無事を確認してほっとした途端、涙がどっと溢れてきて止まらない。優斗をギュッと力強く抱きしめる。
蒼斗さんの目にも涙があり、安堵の表情を浮かべながら優斗の頭を優しく撫でた。
「ママもパパもどうしてないているの?」
「ううん。なんでもないの。ずっとシノさんとここに居たの?」
腕を緩め、再び優斗の顔を見つめる。優斗はまったく状況が呑み込めてはいない。
「シノさんがでんしゃを見せにつれていってくれたの。それからココアもかってくれたよ」
嬉しそうに肩にかけていた保育園バッグからココアの缶を取り出し、こちらへ見せてきた。