双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました

蒼斗さんと私で子供たちを間に挟んで座り、互いに隣に座る息子たちのお世話をする。

「パパ、ハンバーグおいしい」

「優斗の好きなグラタンとナポリタンもあるよ！」

子どもたちは嬉しそうにお子様プレートを頬張る。どれもふたりの好物ばかり。きっと蒼斗さんが気を利かせ用意してくれたのだろう。

大人用のコース料理もとてもスタイリッシュに盛り付けられ目でも楽しめる素晴らしいものであるが、料理の味を楽しむ余裕は今の私にはない。

その中で蒼斗さんのお母さんは、いろいろと話を振ってくれる。スラッとしたスタイルで色白。クリッとした二重の瞳が印象的なとても綺麗な方だ。

ご夫婦そろって美男美女である。蒼斗さんはどちらかというと、お父さん似なのかもしれない。

蒼斗さんのお母さんのおかげで食事会は和やかな雰囲気で進んでいく。

蒼汰と優斗も緊張が解けたのか、席を立ち一面ガラス張りの開放的な窓から外の様子を見てキャキャッと騒いでいた。

そんなふたりを見守りながら、ちらちらと蒼斗さんのお父さんの様子を窺う。クールなその様子から感情を読み取ることは難しい。