双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
「あ、おとさん?」

彼がパカッと開いた四角い箱の中には、キラキラと光り輝く大きなダイヤモンドの指輪が入っていて、思いもしない展開に目を見開く。

「心から柚希のことを愛している。俺と結婚してください」

彼のまっすぐな瞳が私を捉えて離さない。

まさかのサプライズプロポーズにいつの間にか溢れだした涙で視界が滲んだ。

「柚希の答えを聞かせてくれる?」

蒼斗さんが私の頬を伝う涙を優しく拭いながら顔を覗く。

プロポーズの答えは、ずっと前から決まっている。

ずっとずっと彼のことが好きだった。

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