双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
もう二度と彼とは会うことがないと思っていた。

が、彼との再会はそれから間もなくしてやってきた。

彼が茶房に食事に来たのだ。どうやらこの辺に住む方だったらしい。

茶房は宿泊客だけでなく一般のお客様も入店できるので、ランチやお茶をしにくる方も珍しくない。

彼もその日ランチを食べにやってきて、食事を終えるとレジで会計をする私に手提げ袋を手渡してきた。

袋の中にはかわいくラッピングされたチョコレートとクッキーが入っており、女子が好きそうなかわいいギフトだと思った。

これだけイケメンならモテるだろうし、女性の扱いにも慣れているのだろうな。そんな印象を受けた。

丁重にお断りしようとしたが、彼が引いてくれないのでありがたくいただくことにした。

その日を境に彼はちょくちょくランチを食べに来るようになって、会話を交わすようになった。
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