双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました

彼との交際が始まり一年が経った頃、〝一緒に住まないか〟と、彼から提案があった。

嬉しくなって舞いあがっていた矢先、事態は急転を見せることになる。

水面下で蒼斗さんのお父さんが、執事とともにこっそり私に会いに来たのだ。

そして、ある事実を告げられた。

蒼斗さんには婚約者がいてその人と結婚し、その後ふたりでアメリカに渡るのだと。相手は製薬会社のご令嬢。

彼の将来を思うならば、別れてほしいと言われた。

蒼斗さんと私では住む世界が違うし、釣り合わないのは分かっていた。それでも彼への想いは日に日に強くなり、ずっと一緒にいたいと思うようになっていた。

が、蒼斗さんの将来を考えれば、身を引くことが最善だということはすぐに理解できた。

それでも、なかなか踏ん切りがつかずにいた。

そんな私に追い打ちをかけるような出来事が起こる。