双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました

「どうして、それを……」

「姉ちゃんの行動が明らかにおかしかったから。ずっと違和感があってさ。偶然街で鳴宮先生と再会したときに、彼の方が姉ちゃんのことや蒼汰と優斗のことをいろいろ聞いてきて、もしやと思って。俺の方から姉ちゃんとどういう関係なのか聞いたんだ」

「彼はなんて答えたの？」

「昔、姉ちゃんと付き合っていた過去があると。勝手な憶測だけど、蒼汰と優斗が自分の子ではないのかと思っていると言われた。そして今でも、姉ちゃんのことを愛していると、彼は俺の目をまっすぐに見て言ったよ」

そんなやり取りがあったなんて夢にも思わなかった。

「ふたりが別れた理由までは知らないし、今まで姉ちゃんたちを放置していたことには頭にきたけれど、彼は悪い人には見えないし姉ちゃんへの想いは本物だと思う。だから彼に協力することにして、姉ちゃんと会わせた」

ただ楽しげに私を揶揄っているだけだと思っていた弟の本当の想いを知り、胸がざわつく。