双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました

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一日の仕事を終えた午後六時過ぎ。

「ただいま」

裏の離れに戻ると玄関には蒼汰と優斗の靴、そして蒼斗さんの靴があった。どうやらお迎えはうまくいったようだ。

いつもならば、私が帰ると息子たちは一目散に玄関まで走って迎えてくれるのだが、今日は出てこない。

リビングの方から楽しげな声が聞こえてきて、どうやら蒼斗さんとの時間を楽しんでいたようだ。思わず頬が緩む。

ガチャッ──

「遅くなってごめんね、今からご飯作るからもう少し待っ……」

目に前に広がった光景に驚いて目を見開いた。

「ママ～！　おたんじょうびおめでとう」

パーティー用の三角帽をかぶった蒼汰と優斗が私のもとへと走ってきて、ギュッと腰に抱き着いてきた。

その様子をふわりと笑いながら蒼斗さんが見ている。

忙しさに気をとられてすっかり忘れていたが、今日は私の二十七回目の誕生日だった。

この状況で思い出した。息子たちはまだ私の誕生日をちゃんと把握しているわけではないので、蒼斗さんが覚えていてくれたらしい。