双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
「柚希……」
解放された身体の隙間から蒼斗さんの顔を見上げる。
「愛している」
蒼斗さんがたんぽぽの綿毛のようなやわらかい笑みを浮かべ、私の頬を撫でた。いつの間にか間近に迫った彼の情熱的なまなざしに、心音が高鳴りを見せていく。
金平糖のように甘いキスが何度も降ってきて、ソファーにふたつの身体が沈んだ。復縁してからこんな展開なったのは初めてのこと。
多少のハグやキスはあったが、蒼汰や優斗も一緒の生活だから完全にふたりきりで過ごす時間は、なかなか稀有なことだった。
「蒼斗さん、その……」
この先の展開が頭を過り急に羞恥心が芽生え、彼の胸に手を置いた。
「嫌、だった?」
「そういうわけではなく、恥ずかしいというか……」
蒼斗さんと別れてから誰ともお付き合いをしたことがなかった。ふたりを育てることだけに必死になって、色恋とは無縁。〝母親〟の自分としか存在していなかったから〝女〟としての自分にはどこか抵抗感がある。
解放された身体の隙間から蒼斗さんの顔を見上げる。
「愛している」
蒼斗さんがたんぽぽの綿毛のようなやわらかい笑みを浮かべ、私の頬を撫でた。いつの間にか間近に迫った彼の情熱的なまなざしに、心音が高鳴りを見せていく。
金平糖のように甘いキスが何度も降ってきて、ソファーにふたつの身体が沈んだ。復縁してからこんな展開なったのは初めてのこと。
多少のハグやキスはあったが、蒼汰や優斗も一緒の生活だから完全にふたりきりで過ごす時間は、なかなか稀有なことだった。
「蒼斗さん、その……」
この先の展開が頭を過り急に羞恥心が芽生え、彼の胸に手を置いた。
「嫌、だった?」
「そういうわけではなく、恥ずかしいというか……」
蒼斗さんと別れてから誰ともお付き合いをしたことがなかった。ふたりを育てることだけに必死になって、色恋とは無縁。〝母親〟の自分としか存在していなかったから〝女〟としての自分にはどこか抵抗感がある。