「affair」
それが1ヶ月続き。


そろそろ頃合いかな?と思う。


「美子(みこ)いらっしゃい」


今日、私と清太の住むアパートの部屋に、
妹の美子を招いた。



「お姉ちゃん久しぶり。
これ、お母さんが持って行けって」


玄関先でそうやって手渡された紙袋の中には、
母特製の煮豚がタッパーに入れて入っている。


2個年下の妹の美子は、今も実家で暮らしている。


「ありがとう。
後でお母さんにもお礼のLINEしとこう」


それを持ち、美子をリビングへと通す。



「美子、久しぶりだな」


清太も、妹のように思っている美子が来て、喜んでいる。


「清君、久しぶり」


そう言う美子の頬は、少し赤く染まっている。


美子は昔から清太が好きで、それに清太は気付いていないけど。


私は、それに気付いている。


現在もそうだけど、過去にも美子にはそれなりに彼氏が居たりするのだけど、

この子の心は、ずっと清太にある。


清太は昔からずっと私を好きだから、
それは報われない恋。


なんだか、私の結城先生に対するそれと似ているからか、よく分かる。


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