Ring
「凛だからいいの!」
グッと後ろに下がった犬の耳と、ブンブンと激しく揺れる尻尾が凛には見えたような気がした。最初は友達という雰囲気で翔は接してきていたのだが、いつの間にか恋人のような雰囲気になっていることが最近は多い。
(まあ、あの大人気歌い手のバロンが私のことが好きなんてあり得ないよね)
その後、二人はカフェでお茶をした後そのまま解散……ではなく、ゲームセンターで遊んだり、雑貨屋を一緒に見たりして、朝から夕方までずっと一緒だった。まるで、本当の恋人同士のように。
翔とエンカウントしてから約三ヶ月ほどが経った。翔とは珍しく会うことはなく、凛はどこかホッとしながら推し活を楽しむ日々を過ごしていく。
「これが本来の歌い手とリスナーの距離だよね!」
そう呟き、凛は翔の歌ってみた動画を再生し、流れていく動画と一緒に口ずさむ。翔が新しく投稿した歌ってみた動画は、凛が「この曲、最近いいなって思ってるよ」とカフェでお茶をした時に言ったものだ。
グッと後ろに下がった犬の耳と、ブンブンと激しく揺れる尻尾が凛には見えたような気がした。最初は友達という雰囲気で翔は接してきていたのだが、いつの間にか恋人のような雰囲気になっていることが最近は多い。
(まあ、あの大人気歌い手のバロンが私のことが好きなんてあり得ないよね)
その後、二人はカフェでお茶をした後そのまま解散……ではなく、ゲームセンターで遊んだり、雑貨屋を一緒に見たりして、朝から夕方までずっと一緒だった。まるで、本当の恋人同士のように。
翔とエンカウントしてから約三ヶ月ほどが経った。翔とは珍しく会うことはなく、凛はどこかホッとしながら推し活を楽しむ日々を過ごしていく。
「これが本来の歌い手とリスナーの距離だよね!」
そう呟き、凛は翔の歌ってみた動画を再生し、流れていく動画と一緒に口ずさむ。翔が新しく投稿した歌ってみた動画は、凛が「この曲、最近いいなって思ってるよ」とカフェでお茶をした時に言ったものだ。