兄の子を妊娠しました。でも私以外、まだ知りません 〜禁断の林檎を残せるほど、私は大人じゃないから〜
私は毎日夜になるにつれて
不安で押しつぶされそうになっていた。
大きくなったお腹は
決して私から離れてくれない。

この子に会えることは
とても楽しみなのに
この子のせいで
秘密がバレるのが
私はとても怖かった。

きっとこの子は
そんな私の気持ちを
臍の緒を通じて
気づいてしまったのだろう。
お腹の中で
決して自分の存在を
教えてくれることを
してくれない。
それはそれで
母親としては
悲しかった。

そんな時
私を慰めてくれるのは
もう、たった1人だけ。
< 116 / 136 >

この作品をシェア

pagetop