兄の子を妊娠しました。でも私以外、まだ知りません 〜禁断の林檎を残せるほど、私は大人じゃないから〜
最初に刀馬くんと私が出会ったのは、
大学受験のために通い始めた予備校の自習室。
偶然、隣同士になった。
すっごく、綺麗な男の子だなと思った。
真剣に教科書を見ている眼差しも。
ノートに書いている文字も。
全てが、綺麗すぎて、こんな人は私の周りにはいないなって、たった1日で思ってしまった。
一目惚れなんて、おとぎ話だと思っていた。
けれど、実際にあることを、この日知ってしまった。
私は人生で初めて、ノートと教科書に、本気で嫉妬した。
こんな風に見つめられたら、どんなに良いだろうかと思ったから。
まさかこの時、刀馬くんも同じ事を考えてくれたなんて……。
知った時は、本気で死んでもいいって、思った。
大学受験のために通い始めた予備校の自習室。
偶然、隣同士になった。
すっごく、綺麗な男の子だなと思った。
真剣に教科書を見ている眼差しも。
ノートに書いている文字も。
全てが、綺麗すぎて、こんな人は私の周りにはいないなって、たった1日で思ってしまった。
一目惚れなんて、おとぎ話だと思っていた。
けれど、実際にあることを、この日知ってしまった。
私は人生で初めて、ノートと教科書に、本気で嫉妬した。
こんな風に見つめられたら、どんなに良いだろうかと思ったから。
まさかこの時、刀馬くんも同じ事を考えてくれたなんて……。
知った時は、本気で死んでもいいって、思った。