絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
……言葉が通じなくたって、レリウスさまとは心と心でわかりあえている気になっていた。でも、それらはわたしの独りよがりで、全然わかりあえてなどいなかった。
なにより、あんなに思いをかける大切な女性がレリウスさまの胸にいる。そのことが、わたしの心を波立たせ、ひどく苛つかせた。
「おや、ルーナじゃないか。どうした、ブラシなんぞ銜えて?」
わたしが廊下を猛ダッシュしていたら、向かいから歩いてきた家令のおじいちゃんに声をかけられた。
《ふみゃぁああ(うぇえ~ん、おじいちゃーん! レリウスさまが酷いの! レリウスさまの悩みはお仕事なんかじゃなくて、女性問題なのっ! みんな、騙されてるよ。もう、ヤダ~っ!)》
わたしは家令のおじいちゃんの脛にバフッと縋りつき、おいおいと泣きながら訴えた。
口を開いたことで、銜えていたブラシはコトンッと床に落っこちた。
なにより、あんなに思いをかける大切な女性がレリウスさまの胸にいる。そのことが、わたしの心を波立たせ、ひどく苛つかせた。
「おや、ルーナじゃないか。どうした、ブラシなんぞ銜えて?」
わたしが廊下を猛ダッシュしていたら、向かいから歩いてきた家令のおじいちゃんに声をかけられた。
《ふみゃぁああ(うぇえ~ん、おじいちゃーん! レリウスさまが酷いの! レリウスさまの悩みはお仕事なんかじゃなくて、女性問題なのっ! みんな、騙されてるよ。もう、ヤダ~っ!)》
わたしは家令のおじいちゃんの脛にバフッと縋りつき、おいおいと泣きながら訴えた。
口を開いたことで、銜えていたブラシはコトンッと床に落っこちた。