絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「ええ、十中八九間違いないわ。うちの夫は腕のいい鍛冶職人で、日頃から騎士団の中でも幹部クラスの武具の新調や、補修点検なんかを引き受けているの。その夫のところに五日前の早朝、騎士団から纏まった数の点検依頼が持ち込まれたのよ。しかも、普段とは違って大至急との指示付きでね」
「それって、たまたまじゃないの?」
「根拠はこれだけじゃないのよ。あなたも私の父が王宮の守衛門の近くでカフェを営んでいるのは知っているでしょう? その父が最近、王宮と騎士団を伝令係が頻繁に行き来しているのを見るそうなの。実はこれって、前に旦那様が少数精鋭の部隊を率いて出陣された時と同じ動きなのよ。おそらく、今回も出陣が迫っているんだと思う」
「なるほどね、それなら出陣が迫っているのかもしれないわね。旦那様や、部隊のメンバーに怪我などなければいいけれど」
ふたりはわたしの前を通り過ぎ、庭の向こうに歩いていった。
今の話でレリウスさまの出陣が一気に現実味を帯び、居ても立ってもいられなくなった。もう屋敷で大人しくしているなんてできなかった。
「それって、たまたまじゃないの?」
「根拠はこれだけじゃないのよ。あなたも私の父が王宮の守衛門の近くでカフェを営んでいるのは知っているでしょう? その父が最近、王宮と騎士団を伝令係が頻繁に行き来しているのを見るそうなの。実はこれって、前に旦那様が少数精鋭の部隊を率いて出陣された時と同じ動きなのよ。おそらく、今回も出陣が迫っているんだと思う」
「なるほどね、それなら出陣が迫っているのかもしれないわね。旦那様や、部隊のメンバーに怪我などなければいいけれど」
ふたりはわたしの前を通り過ぎ、庭の向こうに歩いていった。
今の話でレリウスさまの出陣が一気に現実味を帯び、居ても立ってもいられなくなった。もう屋敷で大人しくしているなんてできなかった。