絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
……きっと、うかうか門に近付こうものなら早々に見とがめられ、首根っこを掴んでポイッとされちゃうのが関の山だ。しかたない、ここから入るのは諦めよう。
施設の裏側に回り、どこか外壁の隙間でも探して入り込もうと足を踏み出しかけた。その直後、一台の荷馬車が入場を待つ列の最後尾につくのが見えた。
どうやら荷馬車は顔馴染みの食料品の納入業者らしく、御者台の主人は入場の順番を待つ傍ら、立ち番の騎士と世間話をし始めた。
これなら、いけちゃうかも!
わたしはこれ幸いと、こっそり積み荷の中に紛れた。案の定、通り一遍の確認のみで荷馬車は正門を通過。わたしはなんなく、施設内への入場を果たした。
騎士団施設は、高い尖塔を有する中央棟の他、屋内外の訓練施設に武器保管庫、宿舎棟など複数の建物や設備を備えて広大だ。荷馬車は真っ直ぐに宿舎棟を目指して進み、併設する騎士食堂の厨房裏手に幅を寄せて停まった。わたしは御者台から主人が降りてくるより先に、慌てて荷台から跳び下りた。
……いててっ。
施設の裏側に回り、どこか外壁の隙間でも探して入り込もうと足を踏み出しかけた。その直後、一台の荷馬車が入場を待つ列の最後尾につくのが見えた。
どうやら荷馬車は顔馴染みの食料品の納入業者らしく、御者台の主人は入場の順番を待つ傍ら、立ち番の騎士と世間話をし始めた。
これなら、いけちゃうかも!
わたしはこれ幸いと、こっそり積み荷の中に紛れた。案の定、通り一遍の確認のみで荷馬車は正門を通過。わたしはなんなく、施設内への入場を果たした。
騎士団施設は、高い尖塔を有する中央棟の他、屋内外の訓練施設に武器保管庫、宿舎棟など複数の建物や設備を備えて広大だ。荷馬車は真っ直ぐに宿舎棟を目指して進み、併設する騎士食堂の厨房裏手に幅を寄せて停まった。わたしは御者台から主人が降りてくるより先に、慌てて荷台から跳び下りた。
……いててっ。