絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
……あれ? 今のって、厨房で他の料理人たちから『主任』って呼ばれてた人だよね。
「おい、主任料理人。携帯食はまだなのか? 他の荷は、もう全て積み終わっているんだぞ」
厩舎内のスタッフが主任に歩み寄り、声をあげた。
「すまんすまん。今、数量の最終確認が終わり、荷袋に纏めているところだ。じき、若いのが持ってくる」
どうやら、追加で積荷がくるらしい。しかもその荷物は、若手の料理人らが今まさに厨房で纏めていると……?
「そうか。出立前の点呼までには頼むぞ」
「大丈夫だ、もう十分とかからん」
……よし、これだ! 携帯食の荷袋の中に入り込んで、征伐隊に同行だ――!
覚悟を決めたわたしは、行き先を厨房に定め、ダッと駆け出した。
そうして舞い戻った厨房では、まさにふたりの料理人が携帯食を袋詰めしている最中だった。
荷袋は全部で三つ。スラリとした体格の料理人がふたつの袋に携帯食をどんどんと詰めていく。その脇では、ずんぐりむっくりした体格の料理人が残るひと袋にとろとろと……いや、ゆっくりと丁寧に袋詰めしていた。
「おい、主任料理人。携帯食はまだなのか? 他の荷は、もう全て積み終わっているんだぞ」
厩舎内のスタッフが主任に歩み寄り、声をあげた。
「すまんすまん。今、数量の最終確認が終わり、荷袋に纏めているところだ。じき、若いのが持ってくる」
どうやら、追加で積荷がくるらしい。しかもその荷物は、若手の料理人らが今まさに厨房で纏めていると……?
「そうか。出立前の点呼までには頼むぞ」
「大丈夫だ、もう十分とかからん」
……よし、これだ! 携帯食の荷袋の中に入り込んで、征伐隊に同行だ――!
覚悟を決めたわたしは、行き先を厨房に定め、ダッと駆け出した。
そうして舞い戻った厨房では、まさにふたりの料理人が携帯食を袋詰めしている最中だった。
荷袋は全部で三つ。スラリとした体格の料理人がふたつの袋に携帯食をどんどんと詰めていく。その脇では、ずんぐりむっくりした体格の料理人が残るひと袋にとろとろと……いや、ゆっくりと丁寧に袋詰めしていた。