絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
すると、わたしの願いが通じたのか、一向に開かなかった扉がほんの一瞬フッと軽くなり、ギィッと音を立てながら三センチほどの隙間ができる。
……あ、開いたぁ!!
同時に薄く開いた隙間からわずかな明るさを感じ、既に月が昇っていることを知った。
――ぽぽん!
直後、気泡が弾けるみたいな小気味いい音と共にわたしは変身していた。
……あれ?
人型に姿を変えて、真っ先に覚えたのは爽快感。これまでの体調不良が嘘のように、宙に浮き上がりそうなくらい体が軽かった。
……今日が満月だから? ううん、違う。
これまでにも満月の夜は何度も経験しているけれど、それだけでは説明がつかないくらい、今は全身にパワーが漲っていた。
なんで……?
「ううん! そんなことより、今はレリウスさまたちの後を追わなくちゃ!」
外に踏み出しかけるが、すぐに思い直して階段を駆け下り、もといた場所に戻る。
……いけないいけない。さすがにこのままじゃ外に出られないよね。それから、満月とはいえ明かりだって必要だ。
……あ、開いたぁ!!
同時に薄く開いた隙間からわずかな明るさを感じ、既に月が昇っていることを知った。
――ぽぽん!
直後、気泡が弾けるみたいな小気味いい音と共にわたしは変身していた。
……あれ?
人型に姿を変えて、真っ先に覚えたのは爽快感。これまでの体調不良が嘘のように、宙に浮き上がりそうなくらい体が軽かった。
……今日が満月だから? ううん、違う。
これまでにも満月の夜は何度も経験しているけれど、それだけでは説明がつかないくらい、今は全身にパワーが漲っていた。
なんで……?
「ううん! そんなことより、今はレリウスさまたちの後を追わなくちゃ!」
外に踏み出しかけるが、すぐに思い直して階段を駆け下り、もといた場所に戻る。
……いけないいけない。さすがにこのままじゃ外に出られないよね。それから、満月とはいえ明かりだって必要だ。