絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
俺に続き、大柄の隊員らが窮屈そうに出てくるのを眺めつつ、悪事に関してはつくづく知恵の回る男だと敵ながら感心した。ただし、悪あがきはここまでだ。必ず、俺が捕えてみせる――!
「よし、残る足跡を辿っていく。後に続け!」
全員が出てくるのを確認し、先頭を切って走りだす。
ワーグナー筆頭大臣は悪知恵は働いても、所詮は素人。足跡を消すことなく、その行方を俺たちに知らせていた。
足跡を辿り、三百メートルほど進んだ先に火の見やぐらが見えてくる。その下にふたつの人影を見つけ、目を凝らした。
「……親子連れか?」
最初、ピタリと寄り添った人影は、その体格差もあって父娘を連想させた。しかし、さらに近づくと――。
「っ! ワーグナー筆頭大臣!! 血迷った真似はよすんだ!」
ワーグナー筆頭大臣に羽交い絞めにされ、首にナイフをあてられた白銀の髪の少女を目にした瞬間、俺は隊列を飛び出して残る百メートルほどの距離を猛スピードで一気に詰めた。
……なっ!?
「よし、残る足跡を辿っていく。後に続け!」
全員が出てくるのを確認し、先頭を切って走りだす。
ワーグナー筆頭大臣は悪知恵は働いても、所詮は素人。足跡を消すことなく、その行方を俺たちに知らせていた。
足跡を辿り、三百メートルほど進んだ先に火の見やぐらが見えてくる。その下にふたつの人影を見つけ、目を凝らした。
「……親子連れか?」
最初、ピタリと寄り添った人影は、その体格差もあって父娘を連想させた。しかし、さらに近づくと――。
「っ! ワーグナー筆頭大臣!! 血迷った真似はよすんだ!」
ワーグナー筆頭大臣に羽交い絞めにされ、首にナイフをあてられた白銀の髪の少女を目にした瞬間、俺は隊列を飛び出して残る百メートルほどの距離を猛スピードで一気に詰めた。
……なっ!?