絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
俺は隊員らの目から少女を隠すよう、意図的に立ち位置をずらしてから、副リーダーに先にワーグナー筆頭大臣を連れて戻りはじめるように伝えた。
「――すまんな。すぐに合流する」
「承知しました」
副リーダーは承諾し、他の隊員らと共にワーグナー筆頭大臣を引き連れて歩きだした。
俺は、隊員らが完全に会話が聞こえなくなるくらい遠ざかってから、再び少女に向き直った。そうして騒ぐ鼓動を抑え、感謝を伝える。
「驚いたよ、君はこんなことができてしまうんだな。どうもありがとう」
「いえ。こういう使い方は初めてだったんですが、ちゃんと綺麗になってよかった。本当は傷自体を塞げたらいいんですが、わたしにはこれが精一杯で。……それに、わたしこそ助けていただいてありがとうございました!」
はにかんだような笑みで語る少女を見つめながら、俺はこれまでの人生で覚えたことのないときめきを覚えていた。
ずっと、こうして見つめ合っていたい。
少女を放したくない、俺が守ってやりたい。
俺のもとに留め置き、俺だけのものにしたい。
「――すまんな。すぐに合流する」
「承知しました」
副リーダーは承諾し、他の隊員らと共にワーグナー筆頭大臣を引き連れて歩きだした。
俺は、隊員らが完全に会話が聞こえなくなるくらい遠ざかってから、再び少女に向き直った。そうして騒ぐ鼓動を抑え、感謝を伝える。
「驚いたよ、君はこんなことができてしまうんだな。どうもありがとう」
「いえ。こういう使い方は初めてだったんですが、ちゃんと綺麗になってよかった。本当は傷自体を塞げたらいいんですが、わたしにはこれが精一杯で。……それに、わたしこそ助けていただいてありがとうございました!」
はにかんだような笑みで語る少女を見つめながら、俺はこれまでの人生で覚えたことのないときめきを覚えていた。
ずっと、こうして見つめ合っていたい。
少女を放したくない、俺が守ってやりたい。
俺のもとに留め置き、俺だけのものにしたい。