絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
転生ヤマネコ、愛猫から愛妻にジョブチェンジ
無事、王都に帰還したその日の晩。
わたしはネコの姿でレリウスさまと一緒に夕ご飯を食べ、久しぶりのペロルに舌鼓を打ち、ブラシをかけてもらった。と、ここまでの流れは、今まで通り。
これまでと違うのはここからで……。
現在、わたしは月明りの下、初めてお屋敷の中で人型を取ってレリウスさまと対峙し『今晩どこで寝るか』について、言葉の応酬を繰り広げていた。
「ねぇえ? レリウスさま、どうしても一緒のベッドで寝なきゃダメ? やっぱりわたし、自分用の寝床でいいよ」
寝間着がわりのレリウスさまの大きなシャツを前でキュッと握り合わせ、もう一度聞いてみる。
「馬鹿を言うな。あんな狭いところで眠っては、体を痛めてしまう」
「ん~」
……そうは言うけど、これまでずっと穴ぐらとか、木の根もととかで適当に体を丸めて寝ていたのだ。今さらふかふかのベッドで眠れるかなぁ。
むしろ、初日にレリウスさまがソファの上にブランケットを敷いて用意してくれたわたし用の寝床なんかが、ちょうどよさそうなんだけど……。
わたしはネコの姿でレリウスさまと一緒に夕ご飯を食べ、久しぶりのペロルに舌鼓を打ち、ブラシをかけてもらった。と、ここまでの流れは、今まで通り。
これまでと違うのはここからで……。
現在、わたしは月明りの下、初めてお屋敷の中で人型を取ってレリウスさまと対峙し『今晩どこで寝るか』について、言葉の応酬を繰り広げていた。
「ねぇえ? レリウスさま、どうしても一緒のベッドで寝なきゃダメ? やっぱりわたし、自分用の寝床でいいよ」
寝間着がわりのレリウスさまの大きなシャツを前でキュッと握り合わせ、もう一度聞いてみる。
「馬鹿を言うな。あんな狭いところで眠っては、体を痛めてしまう」
「ん~」
……そうは言うけど、これまでずっと穴ぐらとか、木の根もととかで適当に体を丸めて寝ていたのだ。今さらふかふかのベッドで眠れるかなぁ。
むしろ、初日にレリウスさまがソファの上にブランケットを敷いて用意してくれたわたし用の寝床なんかが、ちょうどよさそうなんだけど……。