絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「きゃっ」
「さぁ、ルーナ。議論はここまでだ、君は征伐隊の同行で疲れている。もう休む時間だ」
 レリウスさまは軽々とわたしを横抱きにすると、驚いてぺしゃんこになったわたしのほっぺにチュッと触れるだけのキスをした。
 っ!!
「もちろん、君が俺と一緒に眠るのは決定事項だ。いいね、奥さん?」
 はわわわわ~っ。
 わたしはぷしゅーっと顔から湯気を出しながら、コクコクと頷いた。
「いい子だ」
 レリウスさまはいとおしそうにわたしの額にもうひとつキスを落とし、宝物を運ぶような慎重な足取りで寝室に向かっていった。

 レリウスさまの寝室の、広ーいベッドの上。
 わたしはレリウスさまと同じお布団に包まって横になり、これまでの暮らしぶりや魔法のことなど、色々な話をしていた。
 そんな中で、話題はわたしの誕生日にも及んだ。
「――なんと、ルーナは昨日が生後一年の誕生日だったのか。これは、改めて祝いをせんとならんな」
 わたしは背中にピタリと寄り添うレリウスさまを振り返り、緩く首を横に振る。
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