絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「あ、それもそっか! よかったぁ、レリウスさまのお嫁さんになれて!」
「……成人を迎えたとはいえ、それでも一般的には結婚には少し早めだ。本来なら、数年待つのが外聞的にもいいのだろう。だが、俺は一分一秒でも早く、そして長く、お前と夫婦として過ごしたい。……ルーナ。誰よりも大切にし、誰よりも幸せな花嫁にする。生涯、お前ひとりを愛すると誓う。だからどうか、俺の妻になってくれ」
 わたしが軽い調子で口にしたら、レリウスさまに殊の外真剣な言葉を返された。少しの戸惑いと、それを上回る大きな喜びが胸に湧く。
「わたしもずっと、レリウスさまだけが大好きだよ。だからレリウスさま、どうかわたしをレリウスさまのお嫁さんにしてください」
「ありがとうルーナ。今の言葉だけで、俺はきっと残る人生も、お前の思い出だけで幸福のまま生きてゆけるだろう」
 ……ん? なんだこの、やたらと重々しい上に、私が先に死ぬのが決定事項みたいな告白は……あ! もしかして……っ!
 レリウス様の意図にピンとくる。
< 226 / 252 >

この作品をシェア

pagetop