絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
俺を先頭にして、馬一頭がやっと進める細さの道を縦に隊列を組んで進む。
「……だから私は軍事会談の同行など嫌だったんだ。……これまでは私が修正して受理していたが、今後騎士団からの文書の不備は頑として突き返してやる。……ぶつぶつ。……ぶつぶつ」
グレス書記官は不機嫌な様子を隠そうともせず、ずっと馬上でなにごとかぶつぶつと言っていた。具体的な内容までは聞こえてこないが、そんな彼の様子を見るに、やはりユーグの言う通り、俺の対応は上手くなかったのだろう。
俺は八年前、長きに渡って対立関係にあったスブレ共和国との最後の戦で勝利を収めた。その後は、当時国王に就任したばかりのマリウスが戦後交渉に尽力し、王国史上初めてスブレ共和国との間に和平条約を締結した。以降、スブレ共和国との関係は安定している。
この戦以外にも、俺は国内の小競り合いや蛮族の討伐など、あらゆる場面で部隊を率いて出陣してきた。ひとたび俺が先陣を切れば、どんな状況下でも最小限の被害で最大限の功績を上げてきた自負もある。
「……だから私は軍事会談の同行など嫌だったんだ。……これまでは私が修正して受理していたが、今後騎士団からの文書の不備は頑として突き返してやる。……ぶつぶつ。……ぶつぶつ」
グレス書記官は不機嫌な様子を隠そうともせず、ずっと馬上でなにごとかぶつぶつと言っていた。具体的な内容までは聞こえてこないが、そんな彼の様子を見るに、やはりユーグの言う通り、俺の対応は上手くなかったのだろう。
俺は八年前、長きに渡って対立関係にあったスブレ共和国との最後の戦で勝利を収めた。その後は、当時国王に就任したばかりのマリウスが戦後交渉に尽力し、王国史上初めてスブレ共和国との間に和平条約を締結した。以降、スブレ共和国との関係は安定している。
この戦以外にも、俺は国内の小競り合いや蛮族の討伐など、あらゆる場面で部隊を率いて出陣してきた。ひとたび俺が先陣を切れば、どんな状況下でも最小限の被害で最大限の功績を上げてきた自負もある。