絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「とはいえ、お前がネコだからこそ、俺は惚れた腫れたの嫉妬や焦燥に悩まされず、純粋に愛おしめるのかもしれんがな。仔ネコの姿ですら、お前はこんなに美しいのだ。もし人間だったら、俺はお前が他の男に横から奪われてしまわないかと気の休まる間がなかっただろう」
まぶたが完全にくっ付いて、レリウスさまの言葉はわたしにとって明確な意味のない、ただただ心地いい子守歌となったのだった。
――カタン。
振動と小さな物音で、わたしは束の間のうたた寝から目覚めた。
《ふみぃ(あれぇ、わたし寝ちゃってた……?)》
わたしがパチパチ瞬きしながらヒョコッと体を起こすと、頭上から申し訳なさそうに声をかけられる。
「すまん。起こしてしまったか」
首を巡らせて見たら、レリウスさまがソファから半分腰を浮かせ、少し先のローテーブルの上に置いてあったブランケットを手に掴んでいた。
……あ。もしかして、わたしにそれを掛けてくれようとしたのかな?
まぶたが完全にくっ付いて、レリウスさまの言葉はわたしにとって明確な意味のない、ただただ心地いい子守歌となったのだった。
――カタン。
振動と小さな物音で、わたしは束の間のうたた寝から目覚めた。
《ふみぃ(あれぇ、わたし寝ちゃってた……?)》
わたしがパチパチ瞬きしながらヒョコッと体を起こすと、頭上から申し訳なさそうに声をかけられる。
「すまん。起こしてしまったか」
首を巡らせて見たら、レリウスさまがソファから半分腰を浮かせ、少し先のローテーブルの上に置いてあったブランケットを手に掴んでいた。
……あ。もしかして、わたしにそれを掛けてくれようとしたのかな?