絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
レリウスさまの優しい気遣いに思い至れば、起き抜けでちょっと高めの体温がさらに一、二度上がったように感じた。
「日が暮れて少し気温が下がってきたからな。冷えては可哀想だと思ったんだが、気持ちよさそうに寝ていたのに起こしてしまって逆に悪かったな」
レリウスさまはちょっとバツが悪そうに言いながら、わたしが起きてしまったために不要になったブランケットをそのままパサッとテーブルに戻した。
一方のわたしは、レリウスさまが口にした『日が暮れて』という台詞に青くなっていた。バガッと窓を仰ぎ見ると、外は既に日が落ちて、薄っすらと月が空を照らし始めていた。
うそっ、もう月が出てる! 早くここから離れないと、レリウスさまの目の前で変身しちゃう……!
ここまでの五晩、わたしは気を張って外に出るタイミングを見計らっていたけれど、レリウスさまともすっかり打ち解けてきて今日は気が緩んでしまっていたらしい。
「日が暮れて少し気温が下がってきたからな。冷えては可哀想だと思ったんだが、気持ちよさそうに寝ていたのに起こしてしまって逆に悪かったな」
レリウスさまはちょっとバツが悪そうに言いながら、わたしが起きてしまったために不要になったブランケットをそのままパサッとテーブルに戻した。
一方のわたしは、レリウスさまが口にした『日が暮れて』という台詞に青くなっていた。バガッと窓を仰ぎ見ると、外は既に日が落ちて、薄っすらと月が空を照らし始めていた。
うそっ、もう月が出てる! 早くここから離れないと、レリウスさまの目の前で変身しちゃう……!
ここまでの五晩、わたしは気を張って外に出るタイミングを見計らっていたけれど、レリウスさまともすっかり打ち解けてきて今日は気が緩んでしまっていたらしい。