絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
それに、今日のレリウスさまは普段よりほんの少し帰宅が早くて、一緒に夕飯を食べた時、外はまだ西に傾いた太陽で明るかったのだ。それもあって、ついつい油断してしまっていた。
体の中に、着々と月のエネルギーが溜まってきているのを感じた。
今日はもう、レリウスさまがわたしの側を離れるタイミングを待っている時間はない――!
もはや一刻の猶予もないわたしはローテーブルにピョンと跳び移ると、レリウスさまが一旦戻したブランケットをガプッと口に銜え、一目散に駆けだした。
「ルーナ、どこに行く!? わざわざ寒い外に行かずとも、ここで俺と一緒に眠ればいい!」
伸びてきたレリウスさまの腕をタッチの差で躱し、わたしは居間を飛び出した。
《ふみぃっ(ごめんなさい、レリウスさまっ)》
「おい、ルーナ……!」
背中にかかるレリウスさまの呼び声に、申し訳なさで胸が押し潰されそうになる。
……ごめんね、レリウスさま。
わたしだって本当はそうしたい。だけど、それだけはどうしてもできないの……!
体の中に、着々と月のエネルギーが溜まってきているのを感じた。
今日はもう、レリウスさまがわたしの側を離れるタイミングを待っている時間はない――!
もはや一刻の猶予もないわたしはローテーブルにピョンと跳び移ると、レリウスさまが一旦戻したブランケットをガプッと口に銜え、一目散に駆けだした。
「ルーナ、どこに行く!? わざわざ寒い外に行かずとも、ここで俺と一緒に眠ればいい!」
伸びてきたレリウスさまの腕をタッチの差で躱し、わたしは居間を飛び出した。
《ふみぃっ(ごめんなさい、レリウスさまっ)》
「おい、ルーナ……!」
背中にかかるレリウスさまの呼び声に、申し訳なさで胸が押し潰されそうになる。
……ごめんね、レリウスさま。
わたしだって本当はそうしたい。だけど、それだけはどうしてもできないの……!