絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「いやいやいや。料理の提供方法うんぬんではなく、普通に考えて問題は料理ですよ! だってあれ、人間の食事がそのまま並んでいますよね!?」
 ……ギク。
 ユーグさんの指摘に、わたしはビクンと肩を揺らした。
 知っての通り、レリウスさまという人は、とんでもなくおおらかな人である。
 事、わたしの食事に関しても大雑把と言うかなんというか……とにかく、細かいことはまったく気にせず、わたしの求めるままなんでも与えてくれていたのだ。シェフや使用人たちも皆、主に似て非常におおらかな人たちばかりだ。
 だけど普通に考えたら、わたしの味覚と嗜好は一般的なネコとは随分ズレているわけで……。
「そのまま? 馬鹿を言え、ちゃんとルーナの分は俺たちの三分の一程度の量になっているだろう。それに料理はすべてルーナが食いやすいよう、ひと口大にカットしてワンプレートにしてある」
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