【完結】身代わり婚〜私、姉の代わりに結婚します〜


 私たちは実際に外に出て、歩き始めてみる。

「今日も良い天気だね」

「そうだな。散歩日和だな」

「うん」

 二人でゆっくり並びながら歩くと、なんだかとても気分が上がる。
 
「このウェア、結構動きやすくなってる気がするね」

「だな。なんか伸縮性もあるかな?」

 私は袖の部分を引っ張りながら「確かに」と呟く。

「ちなみにこれ、防水機能も付けてくれたらしい」

「防水機能も?」

 確かに吸水性も必要だけど、そこに防水機能が付くなんてすごい良くなってない?
 防水だから、雨の日でも大丈夫だもんね。

「俺たちの他にもモニターがいたらしいんだけど、そのモニターの人から、防水機能も付けてほしいって依頼されたんだってさ」

「へぇ!そうなんだ」

 確かにそれなら、雨の日にジョギングとかする人にも安心だよね。防水機能って確かにありがたいもんね。

「すごいね。なんでもやってくれるんだね」

「でもその意見があったからこそ、改良出来るってことだもんな。 なんでもそうなんだけどさ、いいものを作るには、やっぱり改良は必要だよな」

「確かに」

 美容師も同じだ。腕を磨くには、技術を上げるには、やっぱり経験を積むのが一番だもん。
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