【完結】身代わり婚〜私、姉の代わりに結婚します〜


 それからはなんとなくの日々が過ぎて行った。愛莉の亡くなった顔を見た時、私は悲しさで胸が一杯になった。
 後悔して、たくさん泣いた。涙が枯れるまで泣いた。

「……愛莉、ごめんね……。愛莉……っ」

 愛莉のお葬式の時、私はただ泣き崩れた。泣いてももう、愛莉は戻ってなんてこないのに。
 そんなのは分かっていた。……でもやっぱり、悲しかった。

「愛莉……許して……。ごめんねっ……」

 私が愛莉を殺した。……そう言われても、仕方ないと思った。
 だって愛莉は、私を庇って亡くなったんだから。 私のせいだと責められても、おかしくはないとさえ思った。

 愛莉がいないことで、孤独を感じていた私は、自分を責めていた。
 愛莉が待ち望んでいた幸せを、壊してしまったから。……せっかく、愛莉には幸せな未来が待っていたのに。

「愛莉……戻ってきてよ……」

 愛莉と一緒にいると、本当に楽しかった。双子だからか、愛莉とはすごく気が合って。 
 服を交換して着たりして、アクセサリーを交換したりして、姉妹を楽しんでいた。

 それなのに、私はーーー。
 抱えきれない思いと、罪の重さを実感していた。
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