【完結】身代わり婚〜私、姉の代わりに結婚します〜
そう言った私に、裕太さんは「うん。楽しみにしてて」と笑った。
「これって、男女兼用なんですか?」
「いや、こっちの三枚が男性用で、こっちの三枚が女性用で予定してる」
「へぇ……女性用のものあるんだ」
メイ・ファクトリーはどちらかと言うと、男性用ファッションのイメージがあるから、女性のを今回作るんだって思った。
「ああ、今回はペアルック風にしてみるのもありかなって思ってさ」
「ペアルック……」
そういやペアルックなんてしたことないな、私……。
「これからこれをメイ・ファクトリーの本社に持ってて、打ち合わせするんだ。 それでサンプルを作ってもらうんだ」
「サンプル?」
「イメージ画をサンプルにしたもの。それが服のイメージをより分かりやすくしてくれる」
裕太さんの話をへぇ……と聞きながら、私はどんなものが出来るかすごく楽しみになった。
「サンプルが出来上がったら、愛南にも見せてあげるよ」
「え、いいの?」
「ああ、それと出来上がったサンプルを着てもらいたいんだ。サイズ感とか、デザインも見てほしくてね。 こういうのば妻゙の意見も聞いておきたいからね」