【完結】身代わり婚〜私、姉の代わりに結婚します〜
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」
美味しい料理をたくさん食べた私たちは、とても満足した。
「全部美味しかったね」
「うん、すごく美味しかった」
最後のデザートのキャラメリゼ・プディングもすごく美味しかった。
甘さ控えめなのに、滑らかで上に乗ってるキャラメリゼがパリパリしてた。
「じゃあ次に行こうか」
「え?次って……?」
次って、なんだろう?
「うん、ちょっと連れて行きたい所があるんだ」
「連れて行きたい……所?」
どこだろう……? 楽しみ。
「それは着いてからのお楽しみ、なんだけどね」
「着いてからのお楽しみ?」
ええ……。どこだろう? どこに行くのだろう?
「そう、着いてからのお楽しみ。 さ、行こうか」
私の手を引きリードしてくれる裕太さん。私は裕太さんの手を取り、お店の外に出た。
そしてお店の外から手をつなぎ、ある方向へと歩き出す。
「裕太さん、どこに行くの?」
「良い所、とでも言っておこうかな」
良い所?どこなのだろうか? き、気になる……。
歩き始めて十分くらいした所で、裕太さんは「もう少しで着くかな?」と言い始めた。