一途な部長は鈍感部下を溺愛中
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いけない、遅くなっちゃった……!
会議の時間まであと五分。
私は額にうっすらと汗を滲ませながら、怒られない程度に廊下を走っていた。
席を立とうとした瞬間に掛かってきた内線対応に思っていたより時間が取られてしまい、終わった時には周りの席にもう誰も居なかった。
早めに会議室の準備しておきたかったのに……!と泣きたくなりながら会議室の前に辿り着き、呼吸を整えてからノックする。
「は〜い」と明るい男の人の声が聞こえてくるのと同時、ドアを開け、私はガバッと頭を下げた。
「すみません……!遅くなってしまって」
すぐに顔をあげれば、お茶出しも、プロジェクターの準備も終わっていて、やっぱり……と落ち込む。
私が一番下っ端なのに、準備を全部任せてしまった……。
「大丈夫だよ佐藤さん、まだ開始時間じゃないから」
そう微笑んでくれたのは艶のある黒髪が素敵な井上さん。
「そーだよ!それにさっちゃん、電話で捕まってたもんね」
大丈夫だった?と心配そうな顔をしてくれるのは、横山くん。私より年下だけど歴は長くて、話しやすい男の子だ。
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