初恋エターナル
正体不明のツンツン王子。
1. 野良犬。
「ねー!やばくない!?」
「キャーッ、椿くんかっこよすぎて……」
クラスの女の子たちがキャピキャピ騒ぐ中、私、大咲くるみは1人、勉強をしていた。
シャープペンシルを持つ手はそのままに、クラスの女の子たちの会話に耳を傾けていた。
でも、耳に入ってくるのは私の知らない単語ばかり。
雑誌やら有名人やら……。
私……流行というものに乗り遅れている気がするんですが……!
内心焦りながらも、自分を落ち着かせようと深呼吸をする。
ええい、もういいや!
わかんないものはわかんない!
雑誌だか有名人だかなんだか知らないけど、流行になんか乗らなくたって生きていけるもん!
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