初恋エターナル



バンッ!と、短髪の人がテーブルを叩く。


休止発表って、なんの……?


カヤ、何か悪いことでもしたの……?


「別に戻ってこいとは言わない。……でもさ、少しは、少しでいいから……」


そこで垂れ目の人は言葉を切った。


カヤは、無言で見つめている。


「頼ってほしかったよ」


「……っ、」


重い空気が、私たちを包んだ。


「俺も……!ちょっとくらいは相談しろよな!」


ふんっ!と怒る短髪の人。


「わーったよ……すまん」


カヤは、頭をぽりぽりと掻いて頭を下げる。


「やっと反省したか〜、近いうちにも話しとけよ」


垂れ目の人は、大きく伸びをしてウインクをした。


「……あー」


適当な返事をするカヤ。


「自己紹介まだだったね」
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