初恋エターナル
「……くるみ」
「は、はい」
きっと、今カヤはすごく大事な話をしようとしてる。
私の向き合おうとしてくれてる。
だから私も、全力で向き合わなきゃダメなんだ。
「神楽椿って……知ってる?」
神楽椿……?
ど、どうしよう……全然わかんない。
「知んねーか……。俺、さ……芸能界いんの」
「へぇー、芸能界かぁー……え?」
思わぬ言葉が、カヤから出てきた。
「で、その神楽椿が、俺」
え、ちょっと待って、話に全然ついていけない。
芸能界の神楽椿って人が、ここにいる、私の家に住んでる、カヤ?
「カヤって……も、もしかして芸能人!?」
「あー、まあ」
カヤは、やっぱりそうなるよな……とつぶやいてうなずく。
「じゃ、じゃあ本名って椿なの……?」
「や、本名はカヤであってる。神楽カヤ」