初恋エターナル
雪の重みで開きっぱなしの扉から顔を覗かせると、やはりさっき見た雪男がいた。
うわわわっ、これ、ガチのやつだよー!
れ、冷静に!
ドクドクと波打つ心臓をしずめようと深呼吸をしながら、雪男をまじまじと見る。
今にも叫んでここから逃げたい……!
うぅ、襲われないうちに逃げた方がいいんじゃないの……!?
恐怖心と好奇心が葛藤している、その時だった。
ドサッ
「は……」
雪男がかすかに動いたのは……。
雪男に積もった真っ白な分厚い雪が音を立てて落ちる。
そこからのぞく、なにか。
これ……人間、なんじゃないの……?
そう思って見てみればたしかに、雪男にしては小さいし……。