初恋エターナル



「あ、あの……生きてますか……?」


震えた声で聞いてみる。
雪の吹雪が、いっそう強くなった気がした。


「ん……」


その人は、かすかに、でもしっかりと反応した。

生きてる……!


雪男の人は、壁に背を預けるようにして座り込んでいる。


頭や肩に、どっさりと雪が積もっていて結構長い時間、この場所にいたことがわかる。


そうわかった瞬間、体の芯から冷えていくのがわかる。


……このままにしたらこの人、死んじゃうんじゃないの……?


生きていたことに対する安堵から、死んでしまったらという不安に変わる。


わ、私、殺人犯なんかなりたくないよ……!

人生の半分を牢屋で過ごすなんて絶対にいやだよ……っ!


見殺しになんて、できないよ……っ!


真冬だというのに冷や汗をダラダラ垂らしながら扉の内側に踏み込む。
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