初恋エターナル
5. カヤと月くん。
「はぁっ、はぁっ……カヤ……」
どこを探してもカヤはいなくて。
まさか本当に出て行っちゃったんじゃないか。
そんな思いがぐるぐると頭の中をまわる中、たどり着いたのは、よく行くコンビニだった。
雨に濡れて荒い呼吸を繰り返す。
アイスを買いに行った、あのコンビニ。
そしてーーーーー。
やっとたどり着いた……。
「カヤーーーーー」
見慣れたシルエットが、コンビニの前にあった。
名前を呼びかけたけど、その横にも人影があるのに気づいてしまって。
ーーーーー息をのんだ。
「月、くん……?」
カヤの横には、月くんが立っていた。
雨が、少し強くなった気がしたーーーーー。