初恋エターナル
「ね、ケンカはダメだよ……」
2人の辛そうな表情を見ると、私まで悲しくなってしまう。
「ほら、カヤも、月くんも……悲しいでしょ、辛いでしょ」
ぼーっとする頭で考えて、必死に言葉を紡ぐ。
「私は部外者だけど……大切な人が悲しいと私も悲しいよ……」
そこまで行って、目を伏せた。
アスファルトに叩きつけられている雨粒が弾ける。
視界がぼんやりとしてきた。
あれ、私、泣いてるのかな。
「ちょ、お前ーーーーー」
あぁ、なんだか眠いな。
もう夜遅く。
こんなところで寝ちゃったら、せっかく作ったごはんが冷めちゃうよ。
のんきなことを考えながら、私は意識を手放したーーーーー……。