初恋エターナル


⬜︎ ⬜︎ ⬜︎


あれ、どこだろう。


周りを見渡すと、あのコンビニ。


そこにはカヤも月くんもいなくて。


ただ、私1人だった。


手にはレジ袋を持っていて、何かをコンビニで買ってきたことがわかる。


「なあなあそこの姉ちゃん、こんな夜中にどうしたの〜?」


勝手に体が動く。


自分では体を操れないと言うことがわかったその時。


後ろから、男の人の声が聞こえてきた。


「なんですか」


そういえば、これ……中学の時の……?


そこで思い出す。


私は中学の時、このコンビニの前でヤンキーに絡まれたんだ。


その時の夢、なのかな……?


後ろを振り向くと、3人組の男の人が、私を舐め上げるような目で見ている。


そうだ、この後……。


「気持ち悪いので、やめてもらっていいですか」


気の強かった私は、腕を触ってきた男の人に言い放ったんだ。


「あぁ?なんて口聞いてんだコラ、あ!?」


振り払った手が、また私の腕に絡まりつく。


「や、やめてください」


そこで少しひるんだんだ。


1歩後ずさるも、距離を詰められ、もう1人の男の人に回り込まれた。


「それはひどくね?」


その時だった。


凛とした声が、夜の街に響いたのはーーーーー……。
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