初恋エターナル



ドサッと、鈍い音がすると同時に、腕が軽くなる。


「あんた、何してんの。こんな時間に」


いつの間にか、金髪の少年が私の前に立っていた。


整った顔をしているけど、私を見る目は冷たかった。


「……」


その凍てつくような目に捉えられて、動けなくなる。


そうだ、この子はーーーーー……。


なんで忘れてたんだろう。


こんな大きな恩を……。


この子は、間違いなく……。




月くんだ……。


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