初恋エターナル
活動再開。
1. 弟の紫音。
くるみside
朝起きた時、2人はまだ寝ていた。
仲がいいのか悪いのか。
ふふ、と笑みをこぼしながら朝ごはんの準備をする。
昨日の熱はもう下がったのかな、体がすごく軽い。
……カヤと月くん、ちゃんと仲直りできたかな。
「私も向き合わないと」
近いうちに気持ちを伝えよう。
きっとスッキリするはずだ。
「……はよ」
「おはよう!」
目を細めたくなるような朝の光が窓から差し込んでいる。
カヤはいつもと変わらない様子で起きてきた。
「あれ?月くんは?」
「まだ寝てる」
見ると月くんは気持ちよさそうに眠っていた。
月くん、あんなにも大人っぽくてクールなのに寝顔はかわいいんだなぁ。
「ふふ、かわいい」
ふわふわの金髪を触ろうとすると、どこからか手が。
「は、気軽に触んなばーか」
カヤの手が、私の腕をつかんでいた。
「はぁー?なんで?別にいいじゃんなでるくらい!月くんカヤみたいに怒んないし!」
「俺には触んなかったくせにーー……」
「え、ごめんなんて?聞こえなかった」
「っ、なんでもねーっつの!」