初恋エターナル
2. 君が思い出させたくれた。
「よいしょーっ!」
ドサッと音を立てて、食材が入って重いレジ袋を床に置く。
結局あの後、彼が眠ってしまったことがわかって、まずいと焦った私。
自転車も買い物したものの存在もすっかり忘れて、彼を背負ってマンションに帰ってきたのだ。
今はとりあえず、ベッドに寝かせてあるけど……。
き、着替えさせた方がいいのかな……!?
あの人びしょ濡れだし……私もだけど。
たしか、実家から持ってきた黒のスウェットがあったような……。
私はタンスの奥を漁り始める。
うーん、どこだっけなぁ……。
「あ、あった!」
見つけてすぐ、背筋が凍りついた。
……どうやって、着替えさせればいいのかな……?