初恋エターナル
2. 繋がった思い。
8月の初旬。
セミがうるさいほど鳴いている中、私は美湖ちゃんとカフェに来ていた。
どうやら美湖ちゃんの彼氏について惚気を聞かされるらしい。
「ほんとにカッコいいの!見て見て」
そう言ってずっと彼氏さんの写真を見せてくる。
どうやら彼氏さんとは中学時代に出会ったらしい。
そこからの馴れ初めや現状など、耳にタコができるくらい聞かされている最中。
「で、くるみはカヤくんとどうなのよ」
突然話題が変わったかと思えばカヤの話題。
特にあれからなにごともなく時間だけが過ぎていった。
次の日もカヤは普通だったし。
あれは夢だったのかな?と思ってしまうくらい。
「なっ、何も……ない、よ……」
キスをした瞬間のことが蘇ってきて顔に熱が集中するのを感じる。
「ふぅーん……なんかあったんだ」
ニヤつく美湖ちゃん。
「さぁーて、この美湖様に離してーー……って!ちょっとくるみ!」
「えっ?何!」
突然美湖ちゃんが大声を上げる。
その手に持っているのはスマホ。
何かあったのかな?
「ちょっと!これ見て!」