初恋エターナル
今度はカヤの声がはっきりと聞こえて我に帰る。
「え……カヤ……?なんでここに……」
「ここ俺の家だろ」
カヤは私を抱きしめたままつぶやく。
「……カヤ……私っ、私ねっ……」
「うん、ごめん。不安にさせてごめんな」
私は私がわからない……、そう伝えたかったのに、カヤは遮った。
そのまま優しい手つきで頭をなでられる。
「……くるみ……好きだ」
低くて少し掠れた声も。
頭をなでるあたたかい手も。
体を包む大きな体も。
私の心にスーッと溶けていく。
今までお腹の底に溜まった黒い感情が浄化されていくような感覚。
「俺とーー……付き合って」
あぁ、やっぱり……大好きだーー……。