初恋エターナル
「……カヤ、私……そんなに頼りなかったかなぁ?」
そんなに……私のこと気にしすぎてたの……?
涙が再び溢れそうになるのを必死で堪える。
私……すっごく泣き虫になってるーー……。
何か飲み物でも買ってこようと椅子から立ち上がったときだった。
「あっれぇ?くるみちゃんじゃん!」
甲高い声がカヤの病室に響いたのはーー……。
「っ……由榴、さん……」
扉の前に真顔で突っ立っている由榴さんは、ゆっくりと私のもとに歩み寄ってくる。
「まだ別れてなかったんだねっ!早く別れたら〜?君のせいで椿くん倒れちゃったよ」
由榴さんはチラリとカヤに目線を注ぐ。
「自分の顔鏡で見てきなよ!椿くんにふさわしくない論外だよ?」
まだ起きないカヤの頬を優しくなでる。
……たしかに合ってる。
特に顔がかわいいというわけでもない。
由榴さんみたいな美人なんかじゃない。
……それでもーー……。
「……知ってます」